2023/07/10 03:22
いつもご覧いただき
ありがとうございます。
hinode flowerpotです。
今回は現在展開しているシリーズについて
解説していきたいと思います。
前回の記事で
私の作品は大きく分けて
テクスチャ系
釉薬系
シンプルに形系
に展開しているとお話ししましたので
順に解説していきます。
はじめに
テクスチャ系のシリーズは
・bark / 樹皮
・crack / 亀裂
・rock / 岩石
・remains / 遺跡
どれも表面の凹凸が特徴的なシリーズ達です。
左bark
真ん中、右はcrack
remains
落ち着いた色味もあって
無釉(釉薬をかけていないもの)
と思われる方もいらっしゃいますが
いずれも釉薬を使用しています。
どのシリーズも
自然の風景や、経年変化するものなどを
作品に落とし込んだシリーズで
狙ったテクスチャを起こすために
土を調合しています。
個人的には制作の手間はかかりますが
見慣れないテクスチャを出せたと思う
remainsがお気に入りですね。
次に釉薬系のシリーズ
aqua / 水
cloud / 雲
〇〇 / 現在開発中
cloud
aqua
現在開発中のシリーズ
釉薬によるテクスチャが特徴
remains BLACK× BLACKも
縁は釉薬系の表現を組み合わせた作品になります。
remains BLACK×BLACK
鉢には艶のある黒の釉薬を使用しています。
なぜテクスチャ系と
釉薬系とに分けているかと言うと
お気付きの方もいるかもしれませんが
釉薬系の作品にはテクスチャが
ほとんど施されていません。
それはテクスチャ系のものに
釉薬系のシリーズの釉薬を使用すると
相性が悪くなる事がある為です。
原因は様々ありますので一部ご説明すると
例えば
テクスチャ系のものに釉薬系のものを合わせると
釉薬の厚みでテクスチャが消える事や
逆に釉薬が薄くしてしまうと狙った釉薬系の色や
質感にならないといった事が生じます。
それ以外にも焼いた後に
ちぢれのようになったりする事もあります。
使用する土などを変える事で
相性を改良できる事もありますが、その場合
土の粒子や凹凸などを利用し起こしている
テクスチャ系の表現が弱くなる事もあります。
そういったものを好む方もいらっしゃいますが、
制作したい方向性ではない為
シリーズには取り入れてはおらず
今回解説するにあたりカテゴリ分けした次第です。
最後にシンプルな形のシリーズは
torch
round
などがあります。
torch
以上、簡単ではありますが
作品の解説はこの様な具合になります。
いかがだったでしょうか。
現在活躍されている作家さんも
それぞれ工夫を凝らして
制作されていると思いますので、
私の解説が全てではないですが
どの作品達もただ形作って組み合わせるだけ!
というわけではなく
原料の組み合わせや技法との相性など
様々な条件によって
作品が完成しているという事は
意外な方も多かったのではないでしょうか。
今回の内容を機に
作品を鑑賞する際の印象が少し変わったり
趣味でも制作されている方のヒントになるなど
些細なきっかけとなっていましたら幸いです。
それではまた